rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第23章 rain of fondnessⅧ-2
名無しはヘッドボードに沿うがまま背筋を伸ばし、まるで演技のひとコマのようにケットを片手で手繰り寄せる。
全裸だったその身に胸元まで覆わせるものの、それを一瞬でナッシュに剥ぎ取られると、彼の視界には、自分とは違えた明るさの肌色と、そこに色付いた自らのしるしが無数に散らばっていた。
「ねえ・・・、ナッ・・」
「そのどろどろになった身体で朝まで寝る気か?・・・シャワー・・行くぜ」
「!戻って・・・来たの・・?わざわざ・・」
「ぁア?」
「ッ・・・、ありがと・・。・・・あの、ナッシュ・・?」
「、・・・ん?」
「・・・えっと、・・・喉・・」
「!ああ・・・持って入りゃあいいだろ・・」
「ッ・・、うん・・・」