rain of fondness【黒バス/ナッシュ】
第23章 rain of fondnessⅧ-2
「・・・まあ・・起こしちまえばいいか。ん・・・?」
多分特別だった・・・そんな夜でさえ失念してしまうなど、くせになっていたいい証拠だ。
事後、名無しを置き去りにして、一人シャワーに向かってしまったこと。
ナッシュが濡れた身体のまま退室したのは、恐らくは彼女が、それを寂しく感じていると思ったからだ。
気付いた以上、そうやって急いてしまうあたりがどうにもおかしくて、おもわず自分に嘲笑を漏らす。
更に鼻で笑いながら珍かに自身を省みると、ナッシュはすぐに寝室へと戻った――。