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秘密の同居人
第1章 雨の降る夜
「前の飼い主って人はどこいんだよ?」
「……わかんない」
「いつまで一緒に居たんだ?」
「……忘れた」
「いつからあそこに居たんだよ……」
「忘れた」
何を質問してもはぐらかされ埒があかない。
「とりあえず、今晩は泊まらせてやるけど……明日には出ていけよ?」
「わかった……」
ガキじゃあるまいし、1人でもやっていけるだろう。
そう思い、今晩だけは泊めてやることにした。
「とりあえず、風呂入って来るからゆっくりしとけ」
「うん」
ハルは嬉しそうに残りのチャーハンを食べていた。
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