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秘密の同居人

第1章 雨の降る夜




「とりあえず拭くもん持ってくるから待ってろ!」


玄関にソイツを立たせ、脱衣所に向かう。
着ていた服を全て洗濯機に放り込み、パン1の状態でバスタオルを二枚持って玄関に戻る。

「ほら、これで拭いて?」

バスタオルを受け取り、全身を拭き始めた。


「風呂沸いたら先入っていいぞ? ……えと、名前は?」


ある程度拭き終え、声を掛けてみるが不思議そうな顔してこちらを見ているだけ。


「俺は天野夏希、お前の名前……なんて呼べばいい?」
「……ハル……」


ボソッとそう告げ、再び口を閉ざした。


「ハル、な! とりあえず拭き終わったら上がれよ!」


俺はハルの手を引き、脱衣所まで連れてくる。


「シャワー浴びてる間に風呂沸くと思うから、入ってていいぞ! 服は洗濯しとくから」
「……うん」



ハルはゆっくりと服を脱ぎ、そのまま風呂場へと消えていった。
俺はハルの服も洗濯機に投げ込み、スイッチを押し、飯の準備のためにキッチンへと向かった。

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