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ある晴れた日に。

第1章 1







あちいー。
あちいよー、チクショー。

太陽が俺を焼き尽くそうとしてるみてーだよ。

あーあ、こんな時に外になんて出るもんじゃねーな
よしっ、今日は定休び「「働け天パァァァァ
!!」」ぶべらあ!



てな訳でこの暑い中俺は頬を腫らして、仕事探しです。はいすいません。


まあ真面目に仕事探したところで、そんなに見つかる訳もねーし
ぶらぶらしながら涼しいファミレスにでも入って
いちごパフェ食うかー。なんて
新八と神楽が聞いたら、激怒しそうな事を考えながら
あるいていた。


今日も路地裏は厄介でおっかなそうなやつらで溢れている。


なんであーゆー奴らって路地裏にたまんの?
なんなの?ゴキブリなの?
あ、そうかそーですか。


これ以上ゴキブリとはいれないので
俺はひょいっと大通りにでると

「きゃっ」
「おっと!」


可愛らしい声の何かとぶつかった。

咄嗟に腕をつかんで引き寄せると、なんとか転ばすに済んだようだ。


「あぶねー。大丈夫か?」

「あ、はい。すいません。ありがとうございます。」


視線が合う。



おれは、息が止まるかと思った。



つやつやの黒髪に

珍しいエメラルドグリーンの瞳

白い肌は陶器の様で

顔立ちもはっきりとした美人だった。

瞳と同じ色の石がついた櫛が
着ている淡いピンク色の着物によく合っていた。



「あの...?」

「ああ...わりい。」


掴まれたままの腕にきょとんとしつつ笑顔を向ける美人さん。

すげーな。世の中にはこんな女神みたいな子がいんだな。


「かえで様ー!かえで様ー!」






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