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ある晴れた日に。

第2章 2







「前に教えたことは覚えているかな?」

「はい先生。」

「じゃあ軽く準備体操でもしながらイメージトレーニングしていこう」


近藤先生はそういってカセットデッキを取り出し
ラジオ体操の音楽を流し始めた。

剣術、体術、弓矢や忍者刀の練習もした。
どれも上手くいくというほどではないにしろ、昨日から始めた気配を感じ取る練習より難しいものは無い。

私が目を瞑った状態でどこにいるかを当てたり、なんて。
出来るのは超人だ。


私は昨日やった事のイメージを必死で膨らませながら
ラジオ体操第2まで踊った。


「んー、やっぱり気配を読むのは難しいかい?」

「えっ、あ、はい…。」


考えすぎて少し顔に出ていたらしい。
先生を見ると困ったような苦笑いを浮かべていた。


「いえ…あの…。最近城に缶詰だったもので。
少しそれが顔に出てしまったのかも知れません。ごめんなさい。
だから、先生のお稽古がいやとかではありません!本当に…」

「そ、そうか!ならいいんだ!
日頃お妙さんにもゴリラゴリラ言われるし、やっぱり俺の稽古なんか…」


そんなことを言う先生の目にはキラリ光るものが。

そうか、殴られるよりゴリラの方がつらいのか。
と、少しおかしくなってしまい笑みがこぼれた。


「じゃあ、そろそろはじめよう!
昨日の復習からで、俺がかえでちゃんから離れるから
かえでちゃんは目を瞑ったまま探して」

「…はい、先生。」




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