第4章 秘密の特訓
『いいんですか…?ありがとうございます』
お礼と一緒にぺこっと頭を下げると、その人はわたしをジッと見てた。
「あの「いわちゃぁぁん!」
イラっとしたような素振りを見せて声のした方に顔を向ける。
どうやら彼は“岩ちゃん”というようで。
『…呼ばれてますね?』
思わず笑うと、“岩ちゃん”さんはため息をついた。
「あのクソ川…じゃあまた」
『あ、これ…ありがとうございました!』
“岩ちゃん”さんにパンを見せながらそう言うと、彼はニッと笑って手を振ってレジへ向かう。
ほっと一息つき、アイスも買おうと思って選びに行った。