第16章 ネコ対ヒナガラス 続
近くのベンチに紙コップとウォーターサーバーを置いて
おひつと重箱を何回かにわけて運んで…
一応学校ごとにわけて置いてみる。
『ふむ…』
なんだかんだで自由だからなぁ…そんなこと思っていると
〜♪
ポケットでスマホが震える。
ディスプレイを見ると“潔子先輩”から。
『もしもし』
[あ、香ちゃん?どの辺いる?]
『体育館出て、右側の公園が見える丘の方にいます!』
[了解。先生に伝えてから私もそっち行くね]
『わかりました!待ってます!』
潔子さんがくるまである程度終わらせなきゃなーなんて思いながらブルーシートのシワを伸ばす。