第3章 入部試合
『握手くらいいいじゃーん!ほら!』
わたしが手を差し出すと蛍はキュッと即座ににぎる。
日「え、おれには?!」
蛍「代わりに香さんと握手したからいいでしょ」
ヒラヒラと手を振って蛍は歩き出す。
日「隙あり!!!」
ピョンッと日向くんがジャンプし、蛍の手を握る。
蛍は声にならない声をあげた。
山「!!!ツッキー!!!!」
『ぷくくく…』
思わずそれを見てわたしは笑う。
横で満足した日向くんがにへらっと笑ってた。
影「おい、日向!持ってるよな?!」
日「!おう!!!」
影山くんそう言われ焦りながらポケットからくしゃくしゃの紙を出して、澤村先輩の元へ走る。
「「おねしゃーーーす!!!」」
手元を見るとそこには“入部届”の文字が。
嬉しそうに澤村先輩が受け取る。
そして、こっちを見て頷いた。
その合図を見て、わたしと潔子さんはダンボールからあるものを取り出す。
それはーーー