第3章 入部試合
日「あ!月島!」
日向くんは思い出したように起き上がり、蛍に走り寄り手を差し出す。
蛍「…なに……」
日「試合の最初と最後に握手すんじゃん!まぁ…今日の最初はしてないけど。それに、これからチームメイトだしっ、嬉しくねぇけどっ」
蛍「……………」
思いっきり拒絶反応を示す。
日向くんは御構い無しで、ずいっと体を乗り出して小声で話し出した。
日「早くしろよっ。お前、知らねーの?!ちゃんと“仲間の自覚”を持たないと、体育館から放り出されるんだぞ!」
『そうなったのは、自分たちのせいでしょー?』
日「先輩!い…いいじゃないっすか、細かい事はっ。ハイ握手ーっ!」
蛍はおもっきし頭をバチコンと殴る。