第1章 はじまり

ーーキュッ、バン！




体育館に近づくにつれ、音が聞こえてくる。
案の定、誰かいるらしい。


『おはよーございまーす』


ヒョコっと顔を出すと、そこには予想してなかった奴がいた。



「ぅお？！って…香じゃねーか！はえーな！！」


そう言って驚いてる彼は遅刻常習犯の田中龍之介。


『は？！龍！？？何で？！』


龍「いやー、新しいクラスが気になって学校来たら発表まだだった！」


『…』


龍「また帰んのめんどくせーし、体育館開いてっかなーって来てみたら開いてた！」