第1章 はじまり
実は…今日始業式だから部活はないんです。
何で早く来たかのかというと…
彼みたいに自主練する奴がいるかもしれないって思ったのと朝早く起きるのが習慣付いてるから…ってのも理由にしとこう。
決して、新しいクラスが気になるからとかそんなんではない…うん。
『それにしても、村上くんも諦め悪いな。』
1年のとき同じクラスだった村上くん。
陸上部のマネージャーにならないかってずっと勧誘され続けてる。
村上くんが最初に声を掛けてくれたのが男子バレー部に入部届け出したあとだった。
だから、ごめんねって断った…はずなのに、ね。
わたしはバレーの楽しさを知っちゃったもんだから
『バレー部以外考えらんないんだけどなぁ』