第2章 最強の味方
蛍sideーーー
「あの、キャプテン」
澤「ん?どうした?」
「基礎トレのメニュー教えてください」
澤「あぁ、そうだったな。まずはーーー」
実は知ってる。
あの人のこと。
去年高校説明会の時に一緒に回って校内を案内してた先輩。
わかりやすい説明で話を聞くだけで烏野に通いたくなるような気持ちにさせられたのを覚えてる。
一緒に回ってた人たちはその先輩に関係ない質問してたけど、上手くかわしてた上に嫌な気持ちにさせなかった。
見た目がアレだから慣れてるのかもしれないけど、食えない人だなって思った気がする。