第10章 合宿2日目
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潔「……」
『潔子先輩?どうしたんですか?』
潔「ううん、なんでもない。じゃあ行こうか」
『はい!』
わたしは潔子先輩のあとについて体育館を後にした。
部室によってユニフォームの入った段ボールを持つ。
そして向かう先は家庭科室。
家庭科室に入ると、潔子先輩は棚から裁縫セットを出してくれた。
『よし、やるぞー!』
髪を頭のてっぺんに手繰り寄せ、お団子を作る。
1番上のユニフォームを手に取り、ほつれがないかチェックする。
裾の部分にほつれがあるのを見つけ、わたしは針と糸を出してチクチク縫い始めた。