第10章 合宿2日目
影山sideーーー
「ーーーっ…」
ごっくん。
思わずおにぎりを飲み込む。
香先輩が俺の頭をなでている。
しかも……近い。
日「あー!ズリー!!」
『えー?撫でられたいの?じゃあ日向も』
ボケ日向がそんな反応をするから、俺から手が離れ日向の頭に。
わしわしと撫でる香先輩。
“羨ましい”そんな気持ちが湧き上がってきた。
いつも香先輩の周りにはあの先輩たちがいて、話しかける隙がない。
俺も何か緊張して今まであまり話せないでいた。
もしかして先輩の中に彼氏いんのか?とか思ってたら、月島なんかともスッゲー仲がいいような感じがするし…ちょっともやもやしていた。