第10章 合宿2日目
『丁度、ご飯余ってるの。冷たくてもいい?』
2人はコクコクと頷く。
『じゃあ、ちょっと待っててね』
冷蔵庫から余ったご飯を取り出し、残しておいたおかかを詰める。
おにぎり二個作って『はい』と、渡すと2人はまたキラキラした目でおにぎりを見つめ、頬張った。
「「!」」
日「香さん!」
『シーッ!!』
日「むぐっ!」
日向は慌てて自分の口を押さえる。
影「おかか…いいんっスか?」
『いいよ。そうやって美味しそうに食べてもらえて嬉しいもん!ありがとね』
今はしゃがんでいるからいつも見えない影山くんの頭のてっぺんが見える。
思わずわたしはわしわしと影山くんの頭を撫でた。