第9章 GW合宿スタート
『さすが!旭先輩!!』
髪で隠れてた顔が見えた。
いつもメイクしてる顔とはあまり差がないが、さらに幼く見える。
でも、髪が濡れてるのといい感じのくたっとした服を着ているからか、ちょっと色気さえも感じた。
そんな気持ちをどっかに追いやって俺はカバンからドライヤーを出して渡す。
『ありがとございます!』
そう言って髪を乾かし始めた。
栗色の髪がなびく。
あんまり見てるとダメだと思ってまた雑誌に目を向ける。
『旭先輩』
「ん?」
『そういえば旭先輩の髪ってキレイですよね』
「え?」
『結構長いし』
そう言って神山は結んでいない髪を触る。