第1章 はじまり
龍「あの2人、“勝負して勝ったら入れてください!!”とか言ってきそうじゃないスか?」
龍が面白そうに話をする。
菅「あり得る!頭冷やしてちょこっと反省の色でも見せればいいだけなんだけどな」
澤「アイツらそこまで単細胞じゃないだろ?」
『澤村先輩、もしそう言ってきたらどうするんですか?』
澤「んー…それを言うってことは、影山が自分の個人技で何とかしようとするってことだろ?」
あー、確かに。そんなこと思いながら静かに話を聞く。
澤「もしも、自分個人の力だけで勝てると思っているとしたら中学から成長してないってことだな。」
『影山くんの個人技は強いと思うけど、それじゃあある程度までしか…』
澤「その通り。更に上へは行けない」
澤村先輩の言葉を聞いてわたしたちは口を閉ざす。