第7章 守護神とエース
片付けが終わり、町内会チームの先輩方も帰っていった。
旭「神山…あの「アサヒさん!」
旭先輩に声をかけられると同時に、日向に声をかけられた旭先輩。
旭「?うん?」
『?』
日「おれは…おれはエースじゃないけど…エースの前に道を作ることはできます!最強の囮になります…!!」
思わず旭先輩と顔を見合わす。
旭「エースってさ大概WSのレフトポジションの選手がそう呼ばれるけど…俺とか田中とか」
日「はい」
旭「三枚ブロックを打ち抜けるとか、大事なとこでトスが集まるとか…それは確かにエースの役目だけど…な、神山」
『うん。“お前のスピードとバネと俺のトスがあればどんなブロックだって勝負できる”なんてセッターに言わせられるのも、ものすごーいことじゃない?』
日「??」
分かってないような気がして思わず苦笑いする。