第6章 威嚇祭り
日向はおずおずと戻ってきたけど、龍は威嚇したまま。
『りゅーう!』
グイッとジャージの裾を掴んで引っ張るとゆっくり後ろに下がってきた。
徹「そうそう、そんな邪険にしないでよ〜。アイサツに来ただけじゃ〜ん。あ、香ちゃん、俺のサーブどうだった?!」
『恐かったです』
徹「うわー、褒め言葉!」
ニコニコ笑いながらそう言う及川さん。
徹「今日は、最後の数点しか戦えなかったけど…次は、最初から全開で戦ろうね。あ、そうそうサーブも磨いておくから」
日蛍「!」
徹「攻撃は凄かったけど、全ての始まりのレシーブがぐずぐずじゃあ…ねぇ。強烈なサーブ打ってくる奴は、なにも俺だけじゃないしね」
及川さんは蛍をチラッと見てくすりと笑う。
蛍「………」