第1章 はじまり
始業式が終わり、今日の最大のイベントが始まる。
それはクラス代表やら、いろんな代表を決めること。
中学からこういうの決めるとき、なんやかんやでわたしに回ってきたりする。
断りきれない自分がアレなんだけども。
しかも、今年の担任は去年と一緒ときたもんだ。
先「じゃあ、とりあえず重要なやつな。各2人でクラス代表と体育祭代表の2つ。」
夕「あ、じゃあ俺体育祭!」
クラスの男子が「ノヤッさんっぽいー!」と声を上げる。
わたしもさすが夕だなぁとか眺めて、前を向くと先生と目があった。
先「お、目があった神山、クラス代表どうだ?」
『え』
みんながこっちを見る。
特に男子が嬉々としてわたしを見てた。
男子2「あ…じゃあ俺もクラス代表やろうかな…」
女子1「香ちゃんがやるなら、わたし体育祭やってもいいかも」
「俺も」「あたしも」みたいな声が上がる。
なに、急にやる気になるの?
リカ「せんせー!あたし体育祭やるー!」
先「お!田所たのんだ。あとはクラス代表1人だが」
『え、わたしは決定なの?』
その発言に先生はニヤッと笑う。
予想してた通り…まぁ去年もやってるし、と腹をくくる。
あとは相手の子がいい子であることを祈るだけだ。