第1章 はじまり
席に座って、カバンの中からものを出してるとなんとなく視線を感じる。
「おい、いるぞ。同じクラスだべ!」
「まじかよー!やった!」
「ーーー」
「ーーー」
気のせいかなとも思いながら顔を上げると、夕がわたしを見てた。
『え…なに?夕、なんかついてる?』
夕「ん?ついてねーよ」
『え、じゃあなに?』
夕は頭をかきながら、うーんと唸る。
夕「ま、気にすんな、大丈夫だろ。なんかあったら俺に任せろ」
『え、なんかあるの?わたし。てか、なんかあったら困るんだけど』
夕「わははは!ちげーねぇ!笑」
謎な発言を聞きながらわたしは首をひねる。
しばらくすると、担任が入ってきて体育館に向かうように連絡が入った。