• テキストサイズ

短篇集

第6章 『由良の途を』②




這いつくばる様に玄関へと向かい、カチャと開ける
すると向こうから扉は開かれ

「おじゃましまーすっ」

何の躊躇もなく家に入って来やがった
そして私がまだ玄関に居るにもかかわらず、黄瀬は勝手に手を洗い、テーブルの前にちょこんと座りこちらを見つめてくる


『……なに?』

ぶっきらぼうにモデルへ問い掛ける

「いや、ハンバーグ、作るんスよね?」

『……まぁ』


聞えてたのか、聞いてやがったのかっ!


「どうぞっ俺の事は気にせず、普段通り料理して良いっスよ!」

『…は?』


…もしかしてハンバーグ食いに来やがったのか?自分で作れよ


そう思うが私もお腹が空いているため作るしかない訳で
お肉も解凍しちゃったし

『…しょうがないわね』

そう囁き、調理を再開する


/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp