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短篇集
第6章 『由良の途を』②
「いやーほんっと、お腹空いてたんスよねー!」
『……あぁ、そう…』
美味しそうに私の手料理を
あろうことか私の部屋で
それはそれは嬉しそうに頬張る黄瀬涼太を
部屋の中心にぽつりと置かれた正方形の低い机を挟んで
私は頬杖を付きながらジト目で見守る…
どうしてこんなことになったのだろう…
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