• テキストサイズ

短篇集

第6章 『由良の途を』②




朝から最悪だ


私は焦りと苛立ちを自身の歩みに乗せ、いつもより数段早く歩く

徒歩 15分ほどで学校に着く


なんでよりによってあいつが隣りなんだ

いや、クラスの男児がご近所さんというだけでもかなりの気まずさを伴うのだけれど

あいつだとそのダメージが格段に上昇するわけだ!
パラメーターの最大値などへでもない程うちぬけていくのだ!!


…あぁ、冷静になろう
キャラじゃない事言い始めてる
まぁ一人の時は何も気にせず冗談だって言うのだけれど…


………



あれ…?


まさか…


隣りの部屋に、声漏れてたりとか…








……






ああああああああああ



恥ずかしいいいっ!!!

もしそうだったらほんとに恥ずかしい!!!


よく聴く音楽だって知られているかもしれない!
洗濯機を回す頻度も、掃除機をかける頻度も!!



あああ…もう今日からは家でも休まらないじゃない!





…本当に

最悪だ


/ 54ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp