第13章 誰よりも強い、織田信長様
広い平原を漆と共に駆け抜ける。
風が気持ちいい。
『気持ちいいねー!
漆っ、もう少しスピードあげられるー?』
――振り落とされないでよ。
少し走るスピードを上げてくれた。
流石だなぁ。
『あ、この間政宗さんと行った湖畔があるから
そこで休憩しようか!』
――いいね。じゃあ急がないとね!
『え?
漆、ゆっくりでいいよ!?』
――はいはい。
振り落とされないでね。
今度は僕の話しを聞かないで
漆は駆け出した。
『もうー! 元気なんだから!』
湖畔まで 早駆けして行った。