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【イケメン戦国】僕は恋なんてしない!

第13章 誰よりも強い、織田信長様



夕餉の時刻まで日が高いことを確認し、
漆(うるし)の元へ行くことにした。





〜馬小屋にて〜




『こんにちはーー!何方かいらっしゃいますかー?』




馬小屋の奥から
はーーーい!と声が聞こえた。




与次郎『おぉ! 姫様ではないですか!』


『与次郎さん!
今日の当番だったんですね!』


与次郎『はい!今日は俺が担当だったんです!』


『漆は元気ですか?』


与次郎『あ!
先程、毛並みを調えたところで、今外へ連れていこうと
思ってたんです。』


『今から外へ?
僕が連れて行ってもよろしいでしょうか?』


与次郎『はい! 是非お願いします!』




漆も喜びますよ。と言ってくれた。




手綱を繋いで
いつでも乗れる準備をした。



『漆っ! 久々に散歩しようか』


――相変わらず元気だね。君は。


『まぁね、今日は色々あってね。』


――今度はどうしたの?


『夕餉を食べて、湯浴みを済ませたら
信長様の元へ行かなくちゃいけなくて…。』


――何かやらかしたんでしょう?
ヤンチャなんだから。


『そんなことないよ。
僕は政宗さんより静かな方だもん。』


――誰も政宗公の話はしてないよ?


『あー!漆ったらもうっ!』



漆が鼻先を擦り付けてきた。



与次郎『姫様、何やってるんですか?
漆の散歩、お願いしますよー!』


『はーい!
漆! 平原を散歩しに行くよー!』


――やったね!
今日は貴方と一緒だ!


『ありがとう!喜んでくれて!』




漆の背に跨り、手綱をしっかりと握って
駆け出した。
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