第13章 誰よりも強い、織田信長様
食べた後の夕餉を片してもらい、
その後、広間では軍議が行われた。
『(あんまり軍議中の話って、頭に入らないんだよね)』
心の中で 朝日は
この後、信長様に尽くすことは何をしようかと
のんびり考えていた。
秀吉『 朝日っ!お前は軍議中に上の空なんてっ!』
『内容聞いてても分からないからです。
いくら、僕が伊達家の子孫だからと言っても軍議のことなんて分かるはずありませんよ。』
怒られた 朝日は面白くなくて
そっぽを向いた。
秀吉『なっ、なっ!?』
政宗『ははは!
流石、俺の子孫だな!』
政宗は高らかに笑って
朝日の頭を撫でた。というか撫でまくった。
『んー、ちょっと!!
政宗さん! それは撫でてるんじゃなくて…っ!!』
信長『……ふ。』
その光景を信長は口元に笑みを浮かべて
誰にも悟られぬように笑っていた。
1人を除いて…。
光秀『(……御館様が笑うなど、あの小娘は。)』
そう、光秀だけが
信長が笑っていたことに気付いていた。