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【イケメン戦国】僕は恋なんてしない!

第12章 次は世話焼きの……秀吉さん!


『最初からそう仰ればよかったんです。』



僕だって気持ちを汲んであげられましたー!て
軽く舌を出して子供のように悪態を付く。



秀吉『なっ、舌を出すことはないだろう。』


『勝手にヤキモチ妬いた秀吉さんが悪いんですー!』


秀吉『だからって、そんなことを…!』


『もー!秀吉さんだってさっきは僕のことヤキモチ妬かせたからおあいこです〜!』




今度は思いっきり舌を出して"あっかんべー!"
美味しくお団子とお茶を頂き、お店から逃げるように
走り出した。




秀吉『あ、こらっ!』


『ちゃーんとお金払ってから追いかけてくださいねー!』


秀吉『店主っ!
団子とお茶代置いてくぞっ!!』


店主『へいっ!毎度ありっ!
秀吉様、お気をつけて!』




そんな店主の声は
秀吉には聞こえることはなく
朝日を追いかけに走る秀吉。



秀吉『朝日ーーーー!!!!!』





あっという間に追い付く秀吉。




『わーーーーっ!!!
追い付くの早いってぇぇぇぇ!!!!』




タタタッ…!!!(走り去る音)




秀吉『人通りの多いところで走るなーーー!!!』


『秀吉さんが止まればいいじゃないですかーー!!』




2人してギャーギャー騒ぎながら
追いかけっこ。




町娘『きゃー!秀吉様〜!
今日は城下に出られたのですねー!』


秀吉『すまないっ!!
今は急ぎなんだっ!』


町娘『そんなことを仰らずに〜!
私とお茶でも飲みましょう〜!』


秀吉『わるいっ!また今度なっ!』




走る秀吉さんに叫びながら声を掛ける町娘。
他にも多数、秀吉さんに声を掛ける町娘達。




『(こんなに、秀吉さんはモテるんだ。)』




羨ましいとか、思ってないしっ!




町娘『あら、そこの殿方。
ちょっと寄ってらっしゃいな?』


『え?
殿方って僕のことですか?』




先程の町娘は違う町娘に声を掛けられ
走っていた足を止める。




町娘『そうよ、少し休んでいきなさいな?』


『じゃあ、少しだけ。』




まだ追いつかないであろう秀吉さんから
隠れるように逃げ込んだ。




町娘『ふふ、秀吉様と追いかけっこなんて
羨ましいわ。』


『あんな素敵な秀吉さんとの
追いかけっこは楽しいですよ。』
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