第12章 次は世話焼きの……秀吉さん!
『それにしても、今日の朝餉はいつもより
なんか美味しい気がする。』モグモグ
なんだろう、お魚の焼き目もパリッ!てしてるし
お吸い物の塩加減も良い感じ。
『今日の朝餉は政宗さんが作ってくれたんですね。
とても美味しい。』モグモグ
政宗『ご明察。
如何にも俺が今日作ったやつだ。』
『この間一緒に昼餉作ったやつと味付けが似てたから。』モグモグ
秀吉『こら、食べ物を口に入れたまま話すな。』
食べ終わってからでも話せるだろ。て
秀吉さんに怒られちゃった。
『はーい。』モグモグ
信長『して、政宗。
朝餉の毒味は誰がしたのだ?』
『毒味…?』
毒味という言葉に反応してしまった。
担当した人によっては、怒る。
政宗『本日の毒味役は"秀吉"にやってもらいました。』
秀吉『はい、俺が担当させていただきました!
信長様の為に、政宗が変なものを混入されていないか…』
そういえば
僕を起こす前にしっかり毒味役果たしてから起こしに
来たから、今日の朝餉が美味しいの知ってたんだ。
信長『よい、秀吉。
お前が毒味役を果たした経緯など聞かずとも。』
政宗『俺は自分が作る料理に異物なんかいれない。』
『そうですよー、秀吉さん。
政宗さんは誰よりも食に関しては礼儀正しいんですから。』
少しムッとしていた御先祖様の代わりに
僕が代弁した。
秀吉『それは分かっている。
しかし、信長様になにかあっては…』
『はいはい、秀吉さんが
信長様を大事にする御心はよく知ってます。』
秀吉『朝日、返事は1回だ。』
『はーーーーい。』
秀吉『よろしい。
けど、次からは短く"はい"と一言で…。』
信長『秀吉、細かいところまで指摘せずとも良い。』
家康『秀吉さんは一々細かいんですよ…。』
三成『そこが秀吉様の良いところなのですよ!』
家康『三成は目を輝かせて言わなくていい。
鬱陶しい…。』
『家康ー、トゲがある言い方しない。』
家康『あんたに言われたくない。』
秀吉『さて、朝餉も食べ終わったところだ。』
朝日。と一言秀吉さんに呼ばれ
体を向ける