第11章 最初は政宗から?
『漆、湖の近くは気持ちいいな!』
__そうだね、僕も気持ちよかったよ
『そっか、政宗さん起きたかな?』
__まだ、寝てるっぽいかも?
『僕の御先祖様はいつもあの感じなの?』
__違うよ、いつもは気を張ってるさ。
朝日がいるから、安心してるんだよ。
『そうなの?
安心、できるかな?』
__できるよ!
だって、強いでしょ?僕の御主人様、守れるくらい!
『まぁね、守れるよ?
でも、今の時代で……』
__細かいこと気にしちゃダメなんじゃないの?
御主人様、いつも言ってるよ
『……うん、そうだ!
漆の言う通りだ』
有難う、と漆の背を撫でる
政宗が起きたのが見えた
『政宗さーーーん!起きましたかー?』
政宗『……?
朝日、お前……?』
『此方ですよー!
漆と共にいます!』
大きな声で叫んで、政宗に声をかける
気づいた政宗は手を振ってくれる
政宗『もうそろそろ、安土城に戻るから
お前、早くこっちに来いよ!』
『はーーい!
漆、行くよ!』
__うん!任せろ!
『任せた!』
政宗の元へと戻る僕だった