第11章 最初は政宗から?
現代でいうと、1時間かな?
それくらいの時が経つ。
『政宗さん、風の音って気持ちがいいと思いませんか?』
そう問いかけるが返事はない
隣をみてみると……
政宗『すぅ……すぅ……』
『政宗さん?寝ちゃいましたか?』
寝息を立てて寝てる政宗
ちょっと、幼い子供みたいで可愛い……
『疲れてるのかな?寝る時も可愛いけど、格好良いな。』
政宗『すぅ……すぅ……』
『眼帯、僕も付けていたんだけどなぁ……。』
この時代に来たと共に、無くしてしまったもの。
強く興奮すると、右眼がうっすらと青色に変わる。
何とも不思議なことだ。
『あんなに傷が酷くて騒いでいたのに、誰も僕の右眼に反応はしなかった。
何故だろう?』
疑問、というか不思議だ。
『ふぅ、政宗さん寝てるからそってしておこう。
漆、おいで。』
一声発せば、僕の元に来てくれる漆。
今日、初めて乗せてもらったのに
『漆、僕だけでも背に乗せてくれる?』
__勿論、乗せてあげるよ
『本当?嬉しいなぁ。』
__俺の御主人様と同じで、優しいってわかるから。
『僕が?
優しくないよ、それにね?
僕は女子なんだ、けど男子の格好することが当たり前なんだよ?』
___うん、知ってたよ。
『知ってたの?』
__だって、御主人様が君を見てる時、男子を見てる目じゃなかったから。
『そうなの?不思議だね。』
__妹のように、みてたよ。
『そっか、ありがとう!教えてくれて。』
__いえいえ、さぁ。俺の背に乗りな?
湖の周りを一周しよう!
『うん!
頼んだよ、漆』
漆と、2人で会話をしている気分になりながら、
背に乗って、湖の周りを散歩した