第2章 〜始まりの出会い〜
政宗『仕方ないな、着いたら起こしてやるよ。』
何となく撫でた。何となくな。
男って分かってるけどな。
家康『政宗さん、男に興味あるんですか……。』
政宗『あるわけねぇだろ、何となくだ。何となく。』
家康『ふーん……。』
政宗『あ、直ぐに寝やがった。
逃げてたやつが、こんなあっさり寝れるか?』
家康『さぁ?
只の阿呆なんじゃないですか?』
数刻経過し、やがて日が昇った。
眩しかったのか、 朝日は馬の上で身じろいだ。
政宗『安土城までもう少しだ。
休憩したら、ゆっくり来い。
俺と家康は先に行く。』
家康『げっ、まさか……。』
政宗『早駆けして行くに決まってるだろ?
与次郎を先頭にして帰れ。』
与次郎『わかりました!政宗様!』
政宗『よし、家康行くぞ!』
俺は馬の腹を思いきり蹴ってやった。
当然、馬は走り出す。
家康『はぁ……。ほら、お前も行くよ。』
続いて家康も、政宗と同じく駆け出していった。
そんな中でも、 朝日は気持ちよく寝ていた。
だって、安土城に着いたら起こしてもらう約束だから。
『(起きてやんないから、安土城に着くまでは
絶対に、離れないから。)』
無意識に、自分の右眼を触った。
勿論、政宗達にはバレていない。