第2章 〜始まりの出会い〜
政宗『さぁて、お前は俺達と信長様のところな。』
家康『一応、暴れないと思いますよ。
今度は失敗しないでください。』
政宗『わかってる、わかってる。』
『(捕まっちゃった…。
殺されるのかなぁ、結構反抗したし。
これで、伊達家の血は途絶えるな…)』
政宗『お前、乗れるか?』
ぽんぽんと、馬を軽く叩いて僕に聞く。
僕は答えた。
『乗れないことはない、しかし先程の崖から飛び降りたことで脚が痛い。
とても馬には乗れないです。
なので、ここに置いていってください。政宗さん』
政宗『あのなぁ、今お前を信長様の元へ連れてくって言っただろ?
仕方ねぇ、乗せてやるよ。』
『なっ!嫌だ!!
それだと、僕の御先祖様の名が……っ!』
政宗『名が、なんだ?
大体な、お前が逃げなきゃこうなんないんだよ。
大人しくしてろ。』
『……、わかった。』
反抗するのもめんどくさい。
仕方なく、政宗に身を委ねた。
政宗『着くまで時間が掛かる。
信長様は安土城に向かわれた。
俺達も安土城に向かうぞっ!!』
兵士『おぉ!!』
家康『……はぁ。』
時間が掛かるなら、寝てもいいか。
よく、馬の上で寝てたし……。
『暫く寝ます。
着いたら起こしてください、政宗さん。』