第10章 急な発熱って辛い
すぅすぅ、と静かに寝息をたてる朝日
熱が出てる割には、大丈夫そうだ。
政宗『家康の煎じた薬が効いてるみたいだな。』
手拭いで、朝日の額を拭う
静かに寝ていても、汗ばんでいる
政宗『早く治るといいな。
お前には無理をしてほしくない』
俺が願っていた世の中で、
誰かが苦しむというのは……
政宗『ふ、格好悪いな。
俺が弱気になるなんて…』
こいつが、自分の子孫にあたるなら
何としてでも、良くしてあげたい。
政宗『治ったら、乗馬でもやるぞ。
俺が直々に指導してやるよ。』
寝ている朝日に
俺は何度も話しかけ続けた
黙っているよりも、こうして話している方が
表情が柔らかい
『まさ、むね、さ……ん……
僕、貴方みたいに……』
政宗『ん?
俺みたいに、なんだ……?』
寝言だと分かっていても反応してやる
早く治せよ、朝日?