第2章 〜始まりの出会い〜
政宗『っ!!いってぇ!』
家康『なっ!アンタ……っ!』
怯んだ一瞬を見逃さず、僕は政宗から離れて崖から飛び降りた。
『(この距離なら)いけるっ!』
ダンッ!!(地に足をつける音)
政宗『おいっ!お前っ!』
あーあ、目を開いちゃって。
というか、あの人が伊達政宗か。
僕の御先祖様〜……。あんなにカッコいいのか。
そりゃ、この顔に生まれてくるな。うん。
『ごめんなさい、御先祖様っ!
僕はここにいてはいけない人なんだ!』
暗闇へと僕はまた、消えていった。。
否、そう思いたかった。。
??『ほぉ、彼処から飛び降りたか。
中々、肝が据わってるな。貴様。』
『え? だ、誰ですか!?』
光秀『俺の名は明智光秀だ。信長様の命により
貴様を捕縛する。』
『そんなのされるわけ……っ!?
ちょっ、なっ、待って……!!』
腕を背中に廻され、地面に叩きつけられた。
うん、痛いよね。だって、一応僕女子だし。
政宗『光秀、でかした!
こいつ、木刀で俺を叩くなんて……』
家康『政宗さんの注意が足りないからじゃない?
普段はあんなに気、張ってるのに。』
政宗『っち、そんなの俺が一番わかってる。
それに、さっきのことも気になる。』
『くっ、はな、せよっ!!』
家康『……はぁ、こっちで捕まえられたんだからいいでしょ。
大体、時間稼いだのに捕まられないのって……』
光秀『ふ、まぁいいだろう。
無事に捕まえられたしな。俺はこれから周辺の警戒にでもあたろう。
興味のある噂をきいたのでな』
不敵に笑って、光秀は去っていった。