第8章 正体がバレた
秀吉『っ、すまない!!
俺のせいで、酷い傷を……!』
ちらっと後ろをみると
今にも泣き出しそうな、そんな感じの顔をしている
秀吉。
『大丈夫、です。
気にしないで、ください。』
それより、早く塗ってもらった方がいいです。
この格好、恥ずかしいので……!
と付け加えて僕は言った
政宗『ふ、何かお前可愛いな。』
苛めたくなる、と悪戯っ子の笑みをする
政宗。
家康『何言ってるんですか、政宗さん……。』
興味無さそうにしている家康。
秀吉『塗るぞ、朝日…。』
痛かったら教えろよ。という秀吉。
大丈夫、堪えられる。という僕。
優しく薬を塗る秀吉。
塗り込まれるていく感じが伝わって
痛みが走る。
『っいた、い……っ!
ぅあ、痛いっ!!!!!』
かなり痛みが走る
予想を遥かに上回る痛み、叫ばずにはいられない
秀吉『もう少しで塗り終わるから、頑張ってくれ。』
大丈夫、大丈夫だ。と心配する声が聞こえる
でも痛い、痛みの圧迫感が……!
『っくぅ……っ!!
ぅあ、っう!!』
家康『我慢して、隠しているからこうなるんだ。』
僕の前にくる家康。
布を噛ませて、歯を食いしばるようにいう
息を深く吸うように言われる
『っふぅーーー!
ぅーーー!』
言われた通りにする
深く息を吸うことに注意を向け
寝衣を強く握る
政宗『もう塗り終わる、大丈夫だ。』
声をかけてくれる政宗。
有難い
秀吉『塗り終わったぞ、朝日。』
家康『代わります、次は……』
あっという間に巻かれていく包帯。
家康は医者なのか、よく分からないけど
そういうことをしているらしい。
家康『はい、終わり。
安静にして……』
『っ、はぁ……はぁ……
わかり、ました……』
秀吉『よく、堪えたな』
偉いぞ、と褒めてくれる秀吉。
素直に嬉しかった