第8章 正体がバレた
『信長様、この五日の間
僕は自分が女子というの明かしませんでした』
秀吉さんは、僕を思ってしてくれた行動。
何も言うことはありません。
と言った
信長『そうか、ならば俺は
今のことを見なかったことにする』
『お心遣い、感謝致します』
深く頭を下げて
秀吉をみた
『あの、秀吉さん……。』
秀吉『すまなかった、朝日。』
『あ、やまらないで……ください……。
それに……』
蒼『朝日様、それ以上は……』
『いい、下がれ。
僕はもう平気だ。』
蒼『わかりました。』
素直に下がってくれる蒼ちゃん
凄く有難い
『秀吉さん、僕の背に……』
秀吉『待ってくれ、俺には……!』
信長『怖気付いたか、秀吉よ。』
秀吉『信長様!?
俺は怖気付いてなど……!』
信長『しているだろう、此奴の頼みを聞いていない。』
秀吉『っ!』
政宗『ほら、お前ももう一度頼んでみろよ』
『政宗さん……。』
秀吉さん、と声をかけ
『僕の、僕の背に、薬塗ってください……!』
顔を見ることができなくて、頭を下げて
目を瞑る
震えが、緊張が、止まらない。
秀吉『あぁ、いいぞ。』
笑顔で微笑んで受け入れてくれた
それが、凄く嬉しかった