第7章 秀吉と稽古
懐かしい夢を見た
父上と稽古をしている夢を。
父上『朝日よ、お前は24代目当主となる。
本来ならば、男子がなるものだ。
だが、世も変わる。女子でもよい。』
『はい、父上。』
父上『振る舞いを男子として、周りを纏めよ。
髪を結い、気丈に振る舞え。
それが、お前自身を守る術だ。』
『はい!
自分自身を守り
父上のような、立派な当主になります!』
父上『あぁ、頼んだぞ。』
優しく微笑む父上をみた
それが、とても嬉しかった。
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『父、上……』
蒼『朝日様……。
夢をみているのですね……。』
秀吉『朝日、いるか?
入るぞ?』
蒼『秀吉様!?
少々お待ちを!』
慌てて秀吉を止める蒼。
秀吉『何故女中のお前が……。』
何事もないように、スッと襖を開ける蒼。
訳を話すと……
秀吉『そうか、朝日が……』
蒼『すみません、お許しください……。』
秀吉『よい、此奴がやったことならお前は悪くない。』
蒼『秀吉様……。』
秀吉『部屋に戻っていい、後は俺が起こす。』
蒼『はい、お願い致します。』
ぺこりと頭を下げ、朝日の部屋から出ていく
それをみて、秀吉は朝日をみた
秀吉『少々、時間がかかってしまったな。
すまなかった。』
さらっと、朝日の頭を撫でる秀吉。
ふと、目に入るのが
秀吉『何故、うつ伏せになって寝ているんだ?』
不思議に思う秀吉。
まぁ、暫く寝かせるか。と1時間程寝かせた