第7章 秀吉と稽古
『その前に、部屋に戻って湯浴みの準備しないと』
走っちゃいけないけど、急いでいるし……。
走るか
『蒼ちゃん、用意してくれてるかなぁ?』
昨日、稽古するって伝えてるし…
でも、湯浴みの用意まで頼んでない……
『とにかく、戻ってからだな』
バタバタと走る音が廊下に響く
まぁ、気にしない
部屋の前まで着いた。
スッと襖を開くと
『わぁ、蒼ちゃん。用意してくれたんだ』
綺麗に畳まれてる。
有難いなぁ。と思いながら、着替えを持って、急いで湯浴みへ向かう
『まだ、秀吉さん来ないと思う。』
そう願いながら、走っていった。
長い髪を揺らしながら……。