第6章 城内散歩
『嫌だ、寝たくない。』
秀吉『こーら、ちゃんと寝ろ。』
ぽんぽん、とリズムよく胸の方を
叩いて僕を見る
『ん……、ひで、よしさ……
嫌だ、やだよぉ……』
秀吉『大丈夫だ、怖いものはもうない。』
微笑んだ秀吉をみて、僕は眠りについた
久し振りに、気持ちのいい眠りにつけた
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〜朝〜
『ん……?
あ、さ……?』
ズキっ……と背中に痛みが走った
そっか、昨日……
『いた、い……。
仕方ない、稽古が終わったら家康さんに』
蒼『朝日様、秀吉様がお見えです
通してよろしいでしょうか?』
『んー?
いーよ、通して』
スッ……(襖を開け)
秀吉『よ、昨夜は悪かったな。
大丈夫か?』
『大丈夫です、稽古もできます』
秀吉『けど、昨日背中がどうとかいってただろう?』
『問題ないです。
痛みも少ないので』
嘘、本当は物凄く痛い。
けど、父上からの稽古のときに比べれば……
秀吉『なら、着替えて稽古場へ行くぞ』
『わかりました。
直ぐに着替えるので廊下で待ってもらえますか?』
秀吉『わかった。
ゆっくりでいいぞ』
『はい。』
出ていった秀吉をみて、痛みに堪えながら着替えた
鏡からみえる背中は、青紫色の痣ができてた。
『……はぁ、ヤバいなぁ。』
サッと準備を済まして
廊下へ出た
秀吉『準備できたか?』
『はい、できました』
秀吉『行くぞ』
稽古場へ行った