第6章 城内散歩
泣くに決まってる
夜は、感情のコントロールができないんだ……
『こんな、畳の上でいきなり倒されたら
痛いに、決まってるじゃ、ないですか……!』
精一杯、秀吉を睨みつけた
でも、怖い、とても、怖い……
秀吉『……、すまない。
つい、興奮してしまった。』
僕の上から退いてくれる。
すごく、怖かった…
『っく……、うる、さい……
絶対、背に……ぇ、ん……っ……』
泣きじゃくる僕。
それをみて秀吉は……
秀吉『な、泣くな……!
悪かったから!』
背中を撫でて、頭をぽんぽん、としてくれる
慰めてくれてる……?
『ひっく……ぇ、ん……っ……』
秀吉『……悪かった。
だから、泣くな……。』
落ち着くまで、背中を撫でてくれた
先程の恐怖は、なくなっていた。
『泣き出してすみません、でした。
もう、平気です……』
秀吉『……駄目だ。
今のお前は、落ち着いていない
さっきの詫びだ、眠るまでいよう。』
『あ、りがとう……ございます……』
褥へと連れていってもらい、眠るまで傍に……
『なんて、眠るわけないでしょう。』
秀吉『早く寝ろ、明日は早いぞ』