第5章 信長様と御一緒に稽古
はぁ、流石信長だ。
僕なんかが勝てるはずないけど、手合わせできたのが嬉しい。
『天下を求めるだけの、実力はある……。』
さてさて、湯浴みに行こう
『一応、着替えは脱衣所に置いてきたから……』
このまま、湯浴みに向かうか
その方が効率いい
トタトタ……(湯浴みに向かい)
『ふぅ、疲れたぁ……。』
しゅる、と袴の紐を解き
脱ぎ捨てて湯に浸かる
『気持ちいいー……。
サッパリする感じが凄くいい。』
ちゃぷ、と湯の音がして
暫く入っていた
『上がろう、信長様が来るかもしれない』
サッと上がって着替え
解いていた髪を拭いていたら
カタッ……と物音がして振り返ると
信長『貴様はもう上がったか』
『はい、上がりましたよ』
信長が湯浴みに来ていた
ほら、予想通り。
ぽんぽん、と慈しむように髪を拭き
邪魔にならぬように僕は端により
『では、ごゆるりと入ってください。
信長様。』
去ろうとすると……
信長『あぁ。
今日の稽古、悪くなかったぞ。』
『!
はっ!有り難き幸せ!』
嬉しくて、つい笑ってしまう僕。
一礼をして、そのまま部屋へいった
信長『朝日は結を解くと、女子のようにみえるな。
いや、それとも女子か?』
確かめる必要がありそうだ。
俺に言わぬ罰として、な?