第5章 信長様と御一緒に稽古
『信長様ー!
準備できたので参りましたー!』
信長『入るがよい。』
スッ……(襖を開け)
『剣術を教えて下さるのですね。
信長様。』
信長『教えるとは言ってない。
鍛えてやると言ってるのだ』
『鍛える?
具体的には、どういう……?』
信長は何も言わず、木刀を投げてきて
僕は思わず受け取った
信長『では、参るぞ!!』
『えっ、ちょっ!?』
キンッ!っていう、金属音とはまた違う音がして
咄嗟に木刀で迎え撃つ
『っ、いっ、たいじゃないですかっ!!』
間合いを取り、再度構え直す
信長『ほぉ、少しはできるな』
『当たり前です、僕の御先祖様を誰だと思っているんですかっ!!』
大きく1歩踏み出して、お腹の辺りを狙う。
読んでいたのか、余裕の笑みを浮かべる信長
信長『まだまだだな、朝日よ。』
さらっと、木刀で止められ
弾き返される
『くっ!
重いっ!!』
信長『それで終いか、朝日』
『っ、まだまだぁ!!』
暫く、木刀を振り回して稽古をつけてもらい
陽が落ちるまで稽古をした。
『はぁっ、はぁ……!』
つ、疲れた。
腕が重い……!
信長『よし、これで終いだ。
さっさと湯浴みをしてしまえ。』
『っ、はぁ……。
わかり、ました……っ……!』