第3章 ここまでの出来事
薬の調合もできた。
後は、診察して、塗るだけ。
家康『はぁ……。
面倒いけど、仕方ない』
大人しく捕まらないのが悪い……。
信長様の命令は絶対なんだ。
逃げた 朝日が悪い……。
家康『そう思いたいけど、怪我人にあれこれ言っても仕方ない。』
そろそろ、 朝日の部屋に着く
いるだろうか、いや、いるだろう。
家康『朝日、入るよ』
『ん〜?家康さん?
いいですよ〜』
スッ……(襖を開け)
家康『へぇ、冷やしてたのは嘘じゃないんだ』
『当たり前ですよ。嘘ついてどうするんですか』
家康『はい、調合した薬。
それと、1度診察させて。』
『えぇ〜……。
頬、触るんでしょう?痛いなぁ……』
家康『最初から言わないアンタが悪い。
大人しくして』
『はーい』
僕は静かに診察を受けていた
思っていたほど、優しく頬を触って確かめる家康。
何で、触れる手は優しいんだろう……?
家康『冷やしていた分もあるから、治りは早いと思う。
ちゃんと、薬塗ってから寝るように』
湯浴みの後もね、と付け加えられた。
『はーい、承知しました』
家康『ねぇ、あんたもしかして……』
『なんでしょう?』
家康『いや、何でもない。
しっかり寝ててよね』
『はーい』
多分、今ので勘づかれただろうなぁ。
自分の肌、触られたし。
まぁ、誤魔化せるでしょう
家康『じゃあ、俺戻るから。』
『有難うございました〜』
よし!薬塗って!
もいっかい寝よう〜!
『ふふ、ふわふわ〜!』
直ぐに意識を飛ばして、眠りに入った