第3章 ここまでの出来事
さぁ、ある程度食べたし
『ご馳走様でした。』
当たり前のように手を合わせてお決まりの言葉を言い、先程言われていたことをやろうと立ち上がった
『家康さん、少しよろしいでしょうか?』
家康『……なに?
まだ、朝餉食べてるんだけど』
『食べながらで構いません。
4日前、光秀さんに僕が捕まった時に傷つけられた頬がまだ痛いので、薬を作ってもらえないでしょうか?』
家康『は?
あんた、そんなに頬目立って……』
『いますよ?
今は冷やした後ですので目立ちが小さいだけ。
女人の方にも内緒にさせてました』
家康『はぁ……。
あんたといい、政宗さんといい……
似たもの同士だね…』
最後の方が聞こえなかった
『あの、僕と政宗さんがなんと……?』
家康『何でもない、朝餉もうすぐ食べ終わるから
部屋で大人しくしてて。
届けにいく。』
『はっ!
有難うございます!』
何となく、少し打ち解けた気がしたので
頭を下げながら、クスリと微笑んでしまった
家康『はぁ……。』
『では、僕はこれにて失礼します!
御部屋でお待ちしてます』
家康にくるりと背を向けて
自分の部屋へ戻った。
暇なので、家康が来るまで褥の上で寝よう……。
『すぅ……すぅ……。』