第13章 誰よりも強い、織田信長様
〜自室にて〜
『ふぅ、久々の乗馬疲れたなぁ。』
湯浴み用に着替えを用意しないといけないのだが
足腰がパンパンになってしまって動けない。
『蒼ちゃーーーん! いるーーーー?』
少ししてから
奥の方から歩いてくる音がした。
蒼『はい、此方に。』
『お願いがあるんだけど、湯浴みの用意をしてほしいんだ。』
蒼『湯浴みでございますね。
直ぐに御用意致します。』
『うん、お願いします。』
蒼『 朝日様。
私は女中のような者なのですから、お言葉遣いは…。』
『前からそれ言ってるけど、いーの。』
蒼『ですが…。』
『信長様にも好きにしていい。て言われてるから
僕のやりたいようにさせてもらってるの。』
自分の心情と信念は曲げたくないから。と
ふわりと微笑んだ。
蒼『もうっ!
朝日様ったらっ!』
プクッと頬を膨らませた蒼。
その姿が何とも愛おしい。
『ふふ、かーわい。』
蒼『直ぐに湯浴みの準備をしてきますから
お先に湯伝へ行っていてくださいませ。』
『はーーい。』
湯浴みを頼んだ後、直ぐに自室から出て
湯伝へと向かった。