第13章 誰よりも強い、織田信長様
〜馬小屋にて〜
与次郎『姫様っ!あまりにも散歩にしては長すぎるので
心配しましたよ!?』
『ごめんねー!与次郎さん!』
ちょっと湖畔で居眠りしちゃって、と
少し申し訳なさそうに謝った。
与次郎『無事ならいいんですよ!
まぁ、あの政宗様と同じ血筋が流れているから大丈夫とは思っていましたけどね!』
『それ、褒めてますか?』
与次郎『はい!!
それは勿論っ!!俺は政宗様のお役に立ちたいですから!』
『立派な忠誠心、見事でございます!』
与次郎『は! 有難き!』
『じゃあ、後は漆をお願いします。』
与次郎『はい!』
また、近いうちに会いに来るね。と
漆に擦り付いた。
――待ってるよ。
『うん!』
そして、湯浴みをしに
一度、自室に寄ることにした。