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【イケメン戦国】僕は恋なんてしない!

第13章 誰よりも強い、織田信長様



――…きて、起きて…!


『んー…。』


――起きて! 朝日!


『んー…。うん…。』




誰かが呼んでるけど
眠くて、起きたくないなぁ。



―― 朝日っ! 起きないと置いて帰っちゃうよ!!


『んー…? なーに…?』




何かがお腹の辺りをつついてくる。



『……あ、漆?』


――あ、じゃないよ! 全然起きないじゃん!


『んー…、ごめんごめん。』


――悪いと思ってないの、知ってるからね。



ギロリと漆に睨まれてしまった。
あはは、ごめん。て。




『んーん、本当にごめんね?
起こしてくれてありがとう!』


――約束したからね、早く帰ろう。


『はいよー。』




漆に跨り、また颯爽と馬小屋まで
戻って行った。




『ちょっ、まっ!?
漆っ!!帰りにしては行きより早いんじゃないのっ!?』


――さっき、散々起こしても起きなかった罰だから。


『そんなぁー!』


――自分の心情は曲げないからね。


『そういうところまで、政宗さんと僕に似なくていいよー!!』




叫び声だけが
平原に響き渡っていった。
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