第3章 想い 【*R18表記あり注意*】
しばらくし、そそり立つモノを確認し、女が満足そうに顔をあげる。
男としてはただの生理現象だが、女はそこに自分の存在が加わっているということに喜びを感じているようだった。機嫌良さそうに立ち上がると、着物を脱ぎ捨てる。
そして、ひらひらと笑いながら、胡座をかいて座る俺の上へとのり、そそり立つモノを自分のモノで喰え込む。
一瞬、苦しそうな顔をして見せるが、ゆっくりと腰を落し全てを飲み込むと、艶やかに笑い、俺の持った杯を奪う。杯の酒を口に含むと、そのまま俺の口へと流し込む。刻みたばこの香りを含んだ酒が、口腔内を侵す。
「……旦那、…あの…女絵師さん……」
ゆるゆると自分で腰を動かしながら、女が口を開く。
「また、あの小娘の話か……」
興味なさそうに呟くと、女が嬉しそうな顔をして続ける。
こういう女は逃げれば追いたがる。興味を持てば、それを餌に次を求めてとまとわりついてくる。花街の世界で懸命生きていると思えば、可愛いげもあるが、今はただ煩わしいだけ。
それよりも、今はひいろのことが気にかかる。たいした話ではないだろうが……。